5 月 22 日
山口を訪れて私の父孝行をしたおっさん、今度は自分の両親を旅行に連れ出すことを決定した。(相変わらずロング・バケーション・モード。)
とりあえず、観光に行って、じゃらんでクチコミの良い宿に泊り、おいしいものを食べていただこうという嗜好で、今までに訪れた中から、福島の五色沼を訪れることになりました。
最初は「きれいねー」と写真を撮っていたお義母様だが、たぶん赤沼あたりからテンションの低下が目立ち始め、最後の毘沙門沼につく頃にはすっかり無口に。
気を取り直して本日のお宿へ。
温泉が有名な旅館ですが、お部屋にユニットバスがあることに気づいたのりこ「メンドクサイからお部屋のお風呂に入る」と言い出す。必死でなだめて一緒に大浴場に入りに行ったけれども、目を放した隙にさっさと先に上がってしまっていた。「あんまり温泉好きじゃない?」とたずねると「温泉は好きだけど茨城の温泉が一番いい」というお返事。お義母さんは自分の生まれた茨城が大好きで誇りに思っているのだ。こういうことなら茨城旅行をプレゼントすれば良かったのかなぁ・・・。お食事もあまりお口に合わなかったようで、不安に苛まれる・・・。
5 月 23 日
ここまで、五色沼、温泉旅館と 2 連敗。最終日の今日は、なんとか挽回しなければなりません。
美しく鮮やかな花に、のりこのテンションも上がる!またまた写真をぱしゃぱしゃ撮り始め、私たちも胸を撫で下ろす。ついにクリーン・ヒットを放ったか!?
下方に見える女沼。いいところだねぇー、とおっさんとぼーっと眺めながら「こういうところでカヤックしたいねぇ」と話し合っている隙に、のりこはすでに車に帰ろうとしている。おっさんに言わせると、「飽きちゃったらしい。集中力があまり続かないんだ」ということらしい。
きれいな花、いっぱい咲いていたんだけどねぇ・・・。
ちなみに影が薄い義父のよしおですが、つつじの根元に生えているぜんまいを採って帰って夕食に食おうと言うので困った。お義父さん、それ盗掘だよ・・・。(秋田の山育ちなので、山菜が生えてりゃ採って帰るのが彼の中ではあたりまえなのであろう。)
最後に、さきほどのつつじ山から見えた女沼まで下って行って、その脇の遊歩道から思いの滝を見に行きました。
山道の傾斜がきつい階段の登り降りがあるので心配でしたが、日頃から自転車漕いで買い物に行くのが趣味ののりこは平気な顔で登ってゆく。足腰強いねぇ、と感心してしまった。お義父さんの方はちょっと遅れ気味で、待っててもいいよ、と声を掛けたのですが結局最後まで一緒に行くことができました。帰りの階段では、気合を入れながら登っていたなー。
なんだかお義母さんたちより、自分たちだけが楽しんだようでちょっとへこみ気味で帰りの新幹線に乗った私たちに 9 回裏、ツーアウトからの一発逆転の展開が。
なんと、新幹線の中で食べた駅弁がすごーくおいしかったとお褒めの言葉をいただいたのだ。
「電車で食べるからおいしいんだよ。たくさん歩いたしね。家で食べてもこんなにおいしくないんだよ」だそうですが・・・。
親孝行、難しいのね・・・。今回もバイソンのりこの前にあえなく敗れ去るのであった。いつか、リベンジはあるか・・・?