5 月 8 日
早起きして、宿の裏にある源泉の間歇泉を見にゆく。
何故だろう?
答えは風の中??
再度温泉に浸からせていただき、おいしい朝ごはんをいただいて、すっかりファンになってしまったおかみさんに別れを告げて、この旅のメイン・イベント、高津川の川下りへ。
※
待ち合わせ場所の道の駅・シルクウェイにちはら」で出迎えてくれたのは、ガイドをお願いした「山口アウトドア・スポーツ・ネットワーク」の和田さんと、お手伝いのキクタさん。山口県岩国に拠点を置いているそうですが、この日は高津川まで遠征。
「途中エラくなったら、遠慮なく言ってくださいね」という方言まじりの和田さんの説明に、山口弁ネイティブな私は思わず反応してしまう。えらい= 疲れる、しんどい、ですね。なつかしくてなんだか嬉しくなってしまいます。
昨年四万十川で沈して、すっかり自信喪失気味の私。おそるおそる出発。川幅は広く流れはおだやか。私たちだけでひとり占め状態。両岸の新緑も水面に映えて、すぐに緊張がほどけ、楽しい気持ちに。
ひょうひょうとして癒し系のガイド、和田さんは鼻歌まじり。「気持ちいいですねー」「最高ですねー」と、思わず何度も口に出してしまう。
この澄んだ水。 これでも「いつもに比べると透明度がイマイチ」なんだそうですが・・・。松の湯のおかみさんも、「昔はもっときれいだったのよー、シーツなんか全部川で洗濯できていたんだけど、今はもうできないのよー」なんてしみじみ話しておられましたが。東京の目黒川なんか見たら、どう思うんだろうな。
右下あたりに稚魚が泳いでいます。休憩中、都会っ子のおっさんが夢中になってこの小さい魚をおっかけるのを見て、「こんなことで喜んでもらえるなんて・・・」と驚くガイドさんたち。
だいたいはゆるやかな流れですが、時折白波が立つ早瀬があります。和田さんが予め通過ルートを指示してくれるので、それに従って進めば大丈夫。仮に転覆しても、すぐに流れの穏やかなところに出るのでそんなに危険はありません。天然ウォーター・スライダーみたいにスリル満点。楽しい!
この白く見えるところが通り抜けてきた瀬です。今回、私はぎりぎりで持ち堪えて、沈せずに済みましたが・・・おっさんは油断したか、見事沈してしまいました。
「四万十川でも沈」「高津川でも沈」記念の一枚。少々へこみ気味。
こんなこともあろうかと、ガイドさんが上着を準備してきてくださっているので、身体を冷やさずにすみます。
お昼は川原で、本物のコックさんでもある和田さん特製のオムライスをいただきました。
お話をしていて発覚したのが、和田さん、私の大好きだった TV 番組、NHK の「清流ワンダフル紀行」にご出演されていたということ。本来のホームグラウンド、錦川編で、ロッピーと一緒に川下りをしていたのが、実は和田さんだったとうかがってびっくり。しかし、画面で見る以上にやんちゃなロッピーくんは、隙あらば川に飛び込もうとするので抑えておくのが大変だったという裏話を教えていただいた。あの番組、再放送しないかなぁー。
川下り中に、憧れの「カワセミ」発見。おっさんが粘って撮影しようと試みましたがなかなか難しい・・・。ぶれていますが一応写っています。すごくきれいなブルーでした。
下った総距離、約 17 km ということで、くまたびとしては今までで最長記録です。
のんびりゆったり下ったので、疲れることもなく、むしろもっとずっとこうしていたいなー、と思う楽しい川旅でした。
ぜったいまた来よう。
名残惜しいけれども、和田さんたちに別れを告げて、匹見峡を目指します。
今夜は匹見峡レスト・パークの「ケビン」に一泊。キャビンじゃないよ。ケビンだよ。
夕食をいただいたレストランには、私たちのほかに還暦同窓会の相談をしている匹見のナイスミドルズが集結。宴もたけなわで始まったカラオケで歌うは沢田研二。今やジュリーは還暦の愛唱歌なんだなぁ。
おなかいっぱいで、なんとはなしに調子っぱずれなジュリーを口ずさみつつケビンに帰り、今日教えてもらったカジカ蛙の涼やかな鳴き声を聞きながら就寝。
盛りだくさんの 2 日目終了。
つづく。