5 月 27 日
寒さに曇る朝ごはんは、昨夜の鎌倉ソーセージの残りと、フリーズ・ドライおじや 2 パック + 中華スープの素を投入して作ったおじやスープ。
おっさんの自信作でございます。
朝食用にお湯を沸かしていて、カートリッジのガスの残量が心許ないことが発覚。もともと昼食は山小屋で食べるつもりで(荷物の負荷を減らすため)いたけれど、この分では夕食もピンチになりそう。事前に点検が必要でした。
テント場から見上げる空。雨は止んだけれど、相変わらず山は雲の中。
この日はとりあえず横尾までハイキングに出発。その先の涸沢カールまで、行けるものなら行ってみたいおっさんだが、アイゼンを持参しなかったため現実的には無理っぽい。
目の前を青い鳥が横切って大興奮。オオルリの若鳥みたいです。美しい光沢のあるブルーの羽根になるには、2.3 年もかかるそう。
屏風岩が見え始める横尾から、横尾大橋を渡って涸沢に向かう道に入る。カールまで行けないまでも、行けるところまで行ってみようと相談。
ロッククライマーの聖地、屏風岩。
涸沢カールへの本格的な登りが始まる本谷橋から見上げた雪渓上には、それまであまり見かけなかったヘルメット着用の大勢の人の姿があり、あれ、こちらが涸沢への道?と勘違いしそうになりましたが、そこに居た男性が教えてくれたところによると「岳という映画のロケなんですよ」とのこと。
目を凝らしてよーく探してみると、三歩さんや久美ちゃん (小栗旬さんと長澤まさみちゃんが演じるらしいです) がいるかもしれない!見分けられっこないか・・・。
本谷橋から先の登山道はこんなことになっています。涸沢カールまで行ってみたい気もしたのだけれど、アイゼンなしでは危険そうなので、今回はここで引き返すことに。
横尾に戻ったのはお昼時。おっさんは、明神の嘉門次小屋まで歩いて岩魚を食べてはどうだろうと言っていましたが、私はお腹が空きすぎて所謂「シャリバテ」状態になっていたため却下。横尾山荘の食堂で昼食をとりました。
おっさんは花とハシモトを可愛らしく撮ることを今回のテーマにしているらしい。
前日からおっさんが「ニリンソウじゃない花が混ざっている!」と主張していた、ニリンソウの中に咲いていると紛らわしく見えなくもないミヤマカタバミ。
エゾムラサキは大好きなので、見かけるたびに撮ってしまう・・・。
心地よく疲れて徳澤のテントまで帰ってくると、テント場をジャージ姿の高校生たちが走り回っていた。これはくつろげんなー。と思いつつもいったんテントにもぐりこみ、「これから嘉門次小屋へ行って岩魚を食べてくるか?それとも休憩するか?」を話しあう。正直もう歩きたくはないんだけれど、かといって元気な学生さんたちで騒然とするその場にとどまるのもなー。と考えているうちに、点呼がはじまり学生さんたち撤収。あっという間に静けさを取り戻す。
そこで、テント前にレジャーシートを敷いて、ピクニック気分で寛ぐことに。何時の間にか入手したワインのボトルが・・・。
日暮れ間近の 6 時、事前に徳澤園に予約しておいた夕食を食べに行くことに。
いや、ガス欠なもので・・・。キャンパーとしてなにか情けない気がしないでもないんだけれども・・・。おでん定食、おししかったです!
コーヒーまでいただいちゃった。素敵な雰囲気のお宿なんで、いつか泊りたいなー。
テント場の夜は深ける。そしてこの日は「深夜 2 時からの急激な冷え込み」に襲われ、前日雨の割には寒くなかったと高をくくっていた我々を震え上がらせるのでした。さら未明にはおっさんのイビキ攻撃がテント内に響き渡り・・・。蹴り出してやろうかと思いました。ろくに眠れず・・・。テントを抜け出して見上げたお月様がまんまるでした。
やっぱりアウトドア、甘くないね。
ということで 2 日目終了。