2006年7月8日土曜日

尾瀬をあるこう: 後編 

この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。

踏み出せばその一足が道となり、
その一足が道となる。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。

一休禅師 (なのだが多くのプロレス・ファンはアントニオ猪木の言葉だと思っている)

そんなプロレス・ファンのおっさんがやる気満々でご用意したのは午前 4 時発で至仏山 (標高 2228M) に登るプラン。それはさすがに勘弁してもらい(正直、身体がもたない・・・)、6 時発あやめ平を目指すコースをとりました。

日光で買ってきた光徳ミルクパンで、もそもそ朝ごはん。

山小屋の朝食時間前に出発するので、代わりにおにぎりを包んでいただく。

曇天。すこし肌寒い。

ひめしゃくなげの可愛い花が咲いています。

竜宮十字路から長沢道に入り、山道歩き。きつい傾斜の階段を登って、登って、登ります。登り切った先に、次こそは緩やかな道が・・・?と期待するとまた登り。いい加減そろそろ平らな道が・・・?・・・また登り。

一方ハシモトは、蛙やかたつむりを挑発していました。

よく見かけたこの花を、おっさんは「ドクダミだ」と言う。ちがうだろう・・・。(後に調べてみると、「ゴゼンタチバナ」でした。)

お、きのこ。

雨宿りしてみたりして。

不意に、水芭蕉の花が咲き乱れる場所に出ました。

これぞ、尾瀬のシンボル。

昨日たどったコースでは、水芭蕉の花のシーズンは終わっていたようですが、山上のこちらでは今がまさに旬。見られて、よかった~。

富士見田代の池塘は、霧に包まれていた。

妹に借りた PS2 の怖いゲーム、「サイレント・ヒル」(霧の中から現れるモンスターを倒して倒して倒しまくる) を思い出しました。

お花畑も霞んでいます。

目を凝らすと、ぼんやりなにかが浮かび上がってくるのです・・・。ほんとうはとても景色の良いところのようなので、残念なのですが・・・。

だけどぼくらはお腹がすいた♪

人がいないのを良いことに、お花畑の木道に座っておにぎりをいただきます。

ほかの人が握ってくれたおにぎりはどうしてこんなにおいしいのだろう?(自分で握るとあんまりおいしくないのです・・・。)

イワカガミも咲いてる。

これはモウセンゴケ?

私たちは、このおにぎりを食べた周辺の草原を「あやめ平」だと思い込んでいたのでした。しかし、強風に煽られたり、霧にまかれたりしながらしばらく歩くと、目の前に広大な展望が開けて・・・。

これこそがあやめ平ではないですか・・・。自分の想像力のスケールの小ささを思い知る・・・。

天気が悪く、あまり良い写真がありませんが、多くの池塘を抱え、花の咲き乱れる広大な湿原は、いまにも向こうから裸足のハイジが走ってきそうな雰囲気です。

このあやめ平は、昭和 30 年代の尾瀬ブームで多くの人々が足を踏み入れた結果、荒れ果ててしまい、長い歳月と努力を費やして復元してきたのだそうです。

色とりどり~♪

なんだかくまが羨ましいぞ・・・。

至仏山を見ながら、下ります。

さよならあやめ平。天気の良いときにまた来るー。(さんざん苦戦して登って来たのを、すっかり忘れています。)

ハシモトさん、なにしてんの?

「え?サバイバル訓練・・・」

気分はシルベスター・スタローン。

バス停のある鳩待峠に到着して、今回のくまたびはおしまいです。

名物「花豆アイス」を味わう。

我が家の旅は、「強化合宿」と呼ぶのがふさわしいような体力勝負になりがちなのですが、今回もそうでした。慰安旅行に行きたい(笑)。

でもやっぱり、しんどい思いをしただけ素晴らしいものが見られるのも事実で、ぼやきながらもやめられない♪

そんな感想を漏らすと「じゃあ来週も行くか?今度は至仏山に登るぞ!」とおっさんが言い出した。いやいや、勘弁してください・・・。

※ 7 月になって、またアウェイに出稼ぎに行っているので、更新はいつも以上にのろのろになるかもですー・・・。


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